スチールハニカム定盤空気ばね式除振装置AYAシリーズ
除振性能や各種機構をグレードアップしたハイエンドタイプのスチールハニカム定盤空気ばね式除振装置。
明立精機が独自に開発したパラレル・スウィング機構により水平方向の除振性能を強化。垂直・水平の全方向の微妙な振動も嫌う、干渉計やホログラフィーをはじめとする光学実験ニーズに応えました。さらに、各種機構の性能も一段と向上。スチールハニカム定盤の軽量・高剛性な特徴をプラスした高性能な除振装置です。
- パッシブ
- ハニカム
適用分野
- 光学・レーザ実験
- 定盤タイプ
概要・特長
明立精機独自のパラレル・スウィング機構
例えて言うなら2人乗りのブランコが前後と左右の両方共にしかも同時に動くようにした明立精機独自のパラレル・スウィング機構を内蔵。これによって、水平方向の固有振同数は従来の1/3以下の0.5Hzを実現。多数のレンズ、プリズム、ミラーなどをホルダーとスタンドで定盤に固定して行うことの多い光学実験では、水平方向の振動が微妙に影響することがあるとの声に応えました。
使いやすさを重視した新機構
可変オフィリスによるエアーダンピング機構に加え、AYAシリーズには新素材のαGELを利用した新型ダンパーを装備。除振性能を損なう事なく、定盤が振動した時には素早く制止させるダンピング性能が一段と向上し、より一層使いやすくなりました。
衝撃吸収、除振に優れたαGEL
αGELは、固体、液体、気体のいずれでもない特殊な架橋状態-ゲル状の物質です。主な原料であるシリコーンゲルは、他のゲル状物質と比較して、衝撃吸収、除振、防音にもっとも優れた機能を有しています。しかも素材の種類を変化させることにより、さまざまな振動に有効な性能を確保することができます。
αGELは株式会社ジェルテックの登録商標です。
仕様
- K4タイプ
- K5タイプ
K4タイプの主な仕様
- M6のタップ穴が標準加工されています。(25mmマトリクスもしくは50mmマトリクスをご指定下さい。)
- 貫通穴および特殊タップ加工可能(オプション)。
- ハニカム定盤の剛性を落とすことなくジョイントすることも可能(オプション)。
項目/型式 | AYA-1007K4 | AYA-1209K4 | AYA-1510K4 | AYA-1512K4 | AYA-1809K4 | AYA-1812K4 |
---|---|---|---|---|---|---|
固有振動数 | 垂直:1.1Hz 水平:0.5Hz | |||||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | |||||
制振方式 | 垂直:可変オリフィスによるエアーダンピング 水平:α-GELによる特殊ダンピング | |||||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | |||||
搭載可能質量(kg) | 300 | |||||
定盤寸法(mm) | 1000×750 | 1200×900 | 1500×1000 | 1500×1200 | 1800×900 | 1800×1200 |
定盤厚さ(mm) | 100 | 200 | ||||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | |||||
機体高さ(mm) | 800 | |||||
機体質量(kg) | 220 | 280 | 340 | 380 | 365 | 430 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
項目/型式 | AYA-2010K4 | AYA-2012K4 | AYA-2015K4 | AYA-2210K4 | AYA-2212K4 | AYA-2215K4 |
---|---|---|---|---|---|---|
固有振動数 | 垂直:1.1Hz 水平:0.5Hz | |||||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | |||||
制振方式 | 垂直:可変オリフィスによるエアーダンピング 水平:α-GELによる特殊ダンピング | |||||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | |||||
搭載可能質量(kg) | 300 | |||||
定盤寸法(mm) | 2000×1000 | 2000×1200 | 2000×1500 | 2200×1000 | 2200×1200 | 2200×1500 |
定盤厚さ(mm) | 200 | |||||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | |||||
機体高さ(mm) | 800 | |||||
機体質量(kg) | 405 | 455 | 550 | 435 | 490 | 590 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
項目/型式 | AYA-2412K4 | AYA-2415K4 | AYA-3012K4 | AYA-3015K4 | AYA-3612K4 |
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固有振動数 | 垂直:1.1Hz 水平:0.5Hz | 垂直:1.2Hz 水平:0.8Hz | |||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | ||||
制振方式 |
垂直:可変オリフィスによるエアーダンピング 水平:α-GELによる特殊ダンピング | オリフィスによるエアーダンピング | |||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | ||||
搭載可能質量(kg) | 300 | ||||
定盤寸法(mm) | 2400×1200 | 2400×1500 | 3000x1200 | 3000×1500 | 3600x1200 |
定盤厚さ(mm) | 200 | 300 | |||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | ||||
機体高さ(mm) | 800 | ||||
機体質量(kg) | 530 | 635 | 735 | 900 | 855 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
項目/型式 | AYA-3615K4 | AYA-4012K4 | AYA-4015K4 |
---|---|---|---|
固有振動数 | 垂直:1.2Hz 水平:0.8Hz | ||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | ||
制振方式 | オリフィスによるエアーダンピング | ||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | ||
搭載可能質量(kg) | 300 | ||
定盤寸法(mm) | 3600x1500 | 4000×1200 | 4000×1500 |
定盤厚さ(mm) | 300 | ||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | ||
機体高さ(mm) | 800 | ||
機体質量(kg) | 1040 | 935 | 1145 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
注記 固有振動数は最大積載荷重(平均搭載)時の値です。
K5タイプの主な仕様
- M6のタップ穴が標準加工されています。(25mmマトリクスもしくは50mmマトリクスをご指定下さい。)
- タップ穴裏面からキャップを取り付け密閉構造化、自動レベルセンサーは集中排気タイプ採用。
- ハニカム定盤の剛性を落とすことなくジョイントすることも可能(オプション)。
※K5タイプの構造上、定盤端面からのM6タップ位置はK4タイプと異なることがあります。(端面からの距離が長くなります=M6タップ数が少なくなります。)詳細はお問い合わせください。
項目/型式 | AYA-1007K5 | AYA-1209K5 | AYA-1510K5 | AYA-1512K5 | AYA-1809K5 | AYA-1812K5 |
---|---|---|---|---|---|---|
固有振動数 | 垂直:1.1Hz 水平:0.5Hz | |||||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | |||||
制振方式 | 垂直:可変オリフィスによるエアーダンピング 水平:α-GELによる特殊ダンピング | |||||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | |||||
搭載可能質量(kg) | 300 | |||||
定盤寸法(mm) | 1000×750 | 1200×900 | 1500×1000 | 1500×1200 | 1800×900 | 1800×1200 |
定盤厚さ(mm) | 100 | 200 | ||||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | |||||
機体高さ(mm) | 800 | |||||
機体質量(kg) | 230 | 310 | 380 | 425 | 405 | 485 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
項目/型式 | AYA-2010K5 | AYA-2012K5 | AYA-2015K5 | AYA-2210K5 | AYA-2212K5 | AYA-2215K5 |
---|---|---|---|---|---|---|
固有振動数 | 垂直:1.1Hz 水平:0.5Hz | |||||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | |||||
制振方式 | 垂直:可変オリフィスによるエアーダンピング 水平:α-GELによる特殊ダンピング | |||||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | |||||
搭載可能質量(kg) | 300 | |||||
定盤寸法(mm) | 2000×1000 | 2000×1200 | 2000×1500 | 2200×1000 | 2200×1200 | 2200×1500 |
定盤厚さ(mm) | 200 | |||||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | |||||
機体高さ(mm) | 800 | |||||
機体質量(kg) | 460 | 520 | 630 | 495 | 560 | 675 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
項目/型式 | AYA-2412K5 | AYA-2415K5 | AYA-3012K5 | AYA-3015K5 | AYA-3612K5 |
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固有振動数 | 垂直:1.1Hz 水平:0.5Hz | 垂直:1.2Hz 水平:0.8Hz | |||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | ||||
制振方式 |
垂直:可変オリフィスによるエアーダンピング 水平:α-GELによる特殊ダンピング | オリフィスによるエアーダンピング | |||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | ||||
搭載可能質量(kg) | 300 | ||||
定盤寸法(mm) | 2400×1200 | 2400×1500 | 3000x1200 | 3000×1500 | 3600x1200 |
定盤厚さ(mm) | 200 | 300 | |||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | ||||
機体高さ(mm) | 800 | ||||
機体質量(kg) | 605 | 735 | 785 | 925 | 915 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
項目/型式 | AYA-3615K5 | AYA-4012K5 | AYA-4015K5 |
---|---|---|---|
固有振動数 | 垂直:1.2Hz 水平:0.8Hz | ||
除振方式 | 垂直:ダイヤフラム型空気ばね 水平:パラレル・スウィング機構 | ||
制振方式 | オリフィスによるエアーダンピング | ||
レベル維持方式 | 自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 | ||
搭載可能質量(kg) | 300 | ||
定盤寸法(mm) | 3600x1500 | 4000×1200 | 4000×1500 |
定盤厚さ(mm) | 300 | ||
定盤材質 | スチールハニカム:上面板着磁性ステンレスSUS430 5t(4t)、下面板SS400 4.5t | ||
機体高さ(mm) | 800 | ||
機体質量(kg) | 1075 | 1005 | 1180 |
供給空気圧 | 0.35~0.70MPa(フィルター付減圧弁付属) |
注記 固有振動数は最大積載荷重(平均搭載)時の値です。
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この製品に関するよくあるご質問(FAQ)
- K4とK5の違いについて教えてください。
- ハニカム定盤の平面度を教えて下さい。
- ハニカム定盤に標準で加工してあります上面のタップ加工について教えて下さい。
- クリーンルームで使用する予定ですが、センサーからの排気が心配です。
- 定盤または架台が磁性を帯びてしまうと実験・測定に影響が出てしまうのですが対策はありますか?
- 除振システムを使う際に、設備として除振システムの他に何が必要ですか?
- 除振システムと搭載機器を設置するには、どのような場所が適していますか?
- 定盤材質それぞれの特徴を教えてください。
- 除振システムの架台に装置部品を取り付けたいのですが、架台にタップ加工はできますか?
- パッシブ除振システムの空気消費量はどのくらいですか?コンプレッサーのタンク容量はどの程度必要ですか?
- 搭載盤が全然浮上しません。
- 搭載盤が傾いて浮上します/部分的に浮上しません。
- 除振システムから空気が漏れているようです。修理は可能ですか?
- 窒素ボンベの窒素が減るのが早い気がするのですが?/コンプレッサーが頻繁に回る気がするのですが?
- 自動レベル維持センサーの復帰精度を教えてください。