卓上型空気ばね式除振装置 AVTシリーズ
精密機器の付属品のように手軽に扱える除振装置です。
大型高性能除振装置がもつ機能のすべてをコンパクトなサイズに集約。そして精密機器の特徴や除振ニーズにベストフィットするよう16機種を用意。精密機器の付属品感覚で高性能な除振スペースを手軽に構築することができます。
※CEマーク取得済
- パッシブ
適用分野
- 顕微鏡システム
- 計測・計量機器
- 卓上タイプ
概要・特長
明立精機独自の小型特殊空気ばねシステム
昭和60年、AVTシリーズは誕生。以来、長年にわたり蓄積したデータと独自の技術で一段と性能を強化した小型特殊空気ばねシステムを採用。低周波から高周波まで幅広い帯域で、優れた除振性能を発揮すると同時に、軽荷重や高重心の搭載機器にも対応できるなど、さらに進化しました。
各種機構を本体内部に収納した突起物のない省スペース型
自動レベル維持方式のレギュレーター(減圧弁)、手動レベル維持方式の空気供給口、クランプ機構のレバーなど、従来の突起物を操作性を損なうことなくすべて本体内に収納。さらに小スペースで除振装置が使用できます。
実用性に富んだ16機種を用意
自動レベル維持機構装備のSタイプ
レギュレーターおよび自動レベル維持機構を内蔵。0.35~0.70MPaの空気源を接続するだけで、搭載機器の載せ替えや移動によるばねシステムへの荷重の変化にも、搭載盤の水平は常に保たれます。
手動レベル維持機構式のNタイプ
付属の手押しポンプで空気を供給し、搭載盤の水平を維持する方式を採用。付属のレベル調整用ゲージの使用で水平出しが容易です。1度セットすれば1~2週間は空気の供給は不要。空気源のない部屋での使用や、設置場所を頻繁に変更する場合に便利です。
クランプ機構付のCタイプ
搭載盤を固定するクランプ機構付。従来のように搭載盤を完全に固定する機械式クランプに代え、空気ばねのばね定数を高めることによって搭載盤の動きを拘束 するソフトクランプを採用。除振効果を維持したまま試料やレンズの交換が容易にできるようになりました。S、N両タイプに付属可能。
※以上のタイプに加え、4種類のサイズを用意。用途や状況に合わせて最適な一台が選べます。
機種選択上の注意(詳細はお問い合わせください)
- 搭載物の重量、重心位置が極端に変化する場合は、NタイプよりSタイプの使用をお奨めします。
- クランプ機構は、一時的な固定機構で、輸送用には使用できません。
- 光学実験等、搭載盤の剛性が重要な場合は姉妹品AETシリーズを推奨。
- 極端な偏荷重や重心位置が高い機器は正常な機能が得られない場合があります。
- 搭載可能重量は重心位置等を考慮しているため、多少余裕があります。重量がオーバーしていると思われる場合はご相談ください。
- Sタイプの空気源は貴方にてご用意ください〈オプションで当社より提供可能)。なお、0.35MPa以上の圧力源がないと正常に機能しない場合があります。0.35MPa以下の空気源しか用意できない場合はご相談ください。
- 設置する台、机は重量物に耐えられる堅牢なものをご用意ください。事務机、パソコン机等は除振効果を損ねる場合があります。
- 搭載盤の材質変更、追加工等は、ご注文前にご相談ください。
仕様
- 主な仕様
項目/型式 | AVT-0405 | AVT-0506 | AVT-0605 | AVT-0806 |
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固有振動数 | 2.5~2.7Hz | |||
除振方式 | 特殊ダイヤフラム型空気ばね | |||
制振方式 | オリフィスによるエアーダンピング | |||
レベル維持方式 |
Sタイプ:自動レベル維持機構により自動的に水平を維持 Nタイプ:手押しポンプによる手動式 | |||
搭載可能質量(kg) | 55 | 60 | 60 | 70 |
搭載面寸法(mm) | 430×530 | 530×600 | 600×530 | 800×600 |
機体寸法(mm) | 430×548×60.5 | 530×618×60.5 | 600×548×60.5 | 800×618×60.5 |
機体質量(kg) | 18 | 23 | 23 | 32 |
標準付属品 |
Sタイプ:ウレタンチューブΦ6(3m) 配管継手PT1/4オス(1個) Nタイプ:手押しポンプ(1本)、ムシドライバー(1本)、 高さゲージ(1個) |
※お問い合わせの際は、S,SC,N,NCタイプいずれかをご指定ください。
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この製品についてのお問い合わせ
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この製品に関するよくあるご質問(FAQ)
- 除振システムを使う際に、設備として除振システムの他に何が必要ですか?
- 除振システムと搭載機器を設置するには、どのような場所が適していますか?
- パッシブ除振システムの空気消費量はどのくらいですか?コンプレッサーのタンク容量はどの程度必要ですか?
- 搭載盤が全然浮上しません。
- 搭載盤が傾いて浮上します/部分的に浮上しません。
- 除振システムから空気が漏れているようです。修理は可能ですか?
- 窒素ボンベの窒素が減るのが早い気がするのですが?/コンプレッサーが頻繁に回る気がするのですが?
- 手押しポンプを失くしてしまったのですが?
- 自動レベル維持センサーの復帰精度を教えてください。
- 除振装置がどれだけ効果があるのか確認したいのですが、デモ機を貸して頂けますか?